栃木県佐野市最大のイベント「さの秀郷まつり」が16日、市役所周辺を会場に開かれた。新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催。市民総おどりやみこし・おはやしの巡行、多彩なステージイベント、プロジェクションマッピングも行われ会場は大いに盛り上がった。
秀郷まつりは例年8月中旬に2日間行われていたが、今回は猛暑などを考慮し9月の1日間とした。金子裕(かねこゆたか)市長が「待ちに待ったと言っていいと思う。伝統を守りながら新たな魅力も加わった。開催に向けて尽力された多くの方々に感謝したい」などとあいさつし、待望の祭りが始まった。
夜には目玉のプロジェクションマッピングが行われ、市ゆかりの武将藤原秀郷(ふじわらひでさと)の伝説の一つとされる「大ムカデ退治」の物語が市庁舎の壁面一面に映し出され、来場者を驚かせた。
家族4人で訪れたという同市犬伏新町、会社員田村功(たむらいさお)さん(31)は「マスクも外せて、ようやく祭りを楽しむことができる生活が戻ってきたのがうれしい」と話していた。