鹿児島国体 サッカー少年女子 個性派集団が4強入りを目指す 【大分県】

国体九州ブロックでは3戦全勝。今年4月からの強化が実り、サッカー少年女子が鹿児島国体の出場を決めた。林和志監督(柳ケ浦高教諭)は「初戦の沖縄戦は緊張もあり、体が重かったが、そこでしっかり勝ち切ったことで勢いに乗れた。それぞれが持ち味を出し切り、結果も内容も満足している」と振り返った。

柳ケ浦、稲葉学園、大分トリニータレディースの3チームの16歳以下の選手で構成した県選抜チームは、「戦える選手」が選考基準になった。チームが違えば、戦術も異なる。「寄せ集めのチームが結果を出すためには、技術より気持ちの部分を重視した」と林監督。選ばれた選手は、スピードや高さ、パワーなど特徴のある個性派ばかり。キャプテンのDF園ひなの(柳ケ浦2年)は、「プレーも性格も強烈な個性を持った選手ばかり。チームとして機能するのか不安があったが、一人一人の特徴を出すことで一体感が生まれた」と苦笑い交じりに打ち明けた。

鹿児島国体に向けて連係を高める

週に一度の練習会では、近いポジションの選手に自分の特徴を伝え、徐々にチーム全体で連係を高めていった。最終ラインは高校2年生を中心に形成し、前線は怖いもの知らずの中学3年生を据える。守備の安定感が、中盤のセカンドボールの回収率の高さにつながり、それが攻撃の足がかりとなった。中学3年のFW村上凜果(大分トリニータレディース)は「後ろから指示が出るので動きやすかった。点を取ることに集中できた」と、得点源として結果を残した。

鹿児島国体に向け、強化遠征として関西の強豪高校、大学と試合を重ねる。目標はベスト4以上。園は「それぞれの良さを出せれば勝てる。後ろで試合を組み立て、決定機をつくりたい」と話し、村上は「コンディションはいい。全力プレーで1試合1得点を狙う」と意気込みを語った。

3チームで構成された県選抜チーム

(柚野真也)

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