世界一の技、少年少女に 東京五輪の柔道金メダリストら講師、上山で教室

技のポイントを教える阿部一二三選手(右)=上山市・三友エンジニア体育文化センター

 柔道の東京五輪金メダリスト4人などが講師を務める柔道教室が16日、2日間の日程で上山市の三友エンジニア体育文化センターで始まった。初日は幼児から中学生の柔道少年・少女が世界トップクラスの心と技を学んだ。

 県柔道連盟(黒田一彦会長)と駐車場サービス「パーク24」(東京都)が主催。同社柔道部所属で、東京五輪で金メダルを獲得した高藤直寿(男子60キロ級)、阿部一二三(同66キロ級)、阿部詩(女子52キロ級)、素根輝(そねあきら)(同78キロ超級)の各選手と、2022年世界柔道女子63キロ級金メダリストの堀川恵選手、総監督で1992年バルセロナ五輪男子78キロ級金メダリストの吉田秀彦さんらが訪れた。

 初日は3歳から中学生までの約300人が参加した。選手5人が世界を制した得意技を披露。小内刈りを見せた高藤選手は「練習を重ねると(狙うべき)相手のかかとが光って見える」と語った。詩選手に指導を受けた尾花沢市福原中2年の笹原小春さん(13)は「間近で教えてもらったことを試合で発揮できるようにしたい」と話した。乱取りでは、子どもたちが目当ての選手にわれ先にと駆け寄り、汗を流した。

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