熱き舞、市街地に活気 日本のふるさと遠野まつり開幕

躍動感ある踊りを披露する山谷獅子踊り保存会のメンバー

 日本のふるさと遠野まつり(実行委主催)は16日、遠野市中心部で開幕した。地元の郷土芸能が一堂に会し、躍動感ある舞を代わる代わる披露。出店も4年ぶりに復活し、秋の遠野郷は熱気に包まれている。

 初日は44団体、2600人が駅前通りをパレードした。威勢のいいみこし、神楽、しし踊り、みやびな南部ばやしなどの団体が練り歩いた。ステージでは神楽などの共演会が開かれた。

 4年ぶりに参加した小友町の山谷獅子(しし)踊り保存会(松田郁男会長)は小学生から70代まで45人が出演。顧問の菊池仙一さん(69)は「地域の住民が少なくなってきたが、末永く続けていきたい」と汗を拭った。

 2日間で58団体、7300人が出場を予定。最終日の17日は同市松崎町の遠野郷八幡宮で流鏑馬(やぶさめ)などを行う。

© 株式会社岩手日報社