京都・綾部の川から「発がん性」指摘される化学物質 事業者が放流?「井戸水のまないで」

京都府庁

 京都府は17日、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が、綾部市の犀川と支川・天野川で、国の暫定目標値1リットル当たり50ナノグラム(代表的物質PFOS・PFOAの合計、ナノは10億分の1)を超えて検出されたと発表した。最大で2800ナノグラムだった。

 府環境管理課によると、水質検査を犀川、天野川の計5地点で8月23日に実施。4地点で検出し、2800ナノグラムは天野川の1地点、犀川の3地点は240~150ナノグラムだった。

 同市内の事業者が天野川に放流したとみられ、府は水処理の改善対策を指導した。府は地下水の検査を実施する予定で、井戸水の飲用を控えるよう注意を呼びかけている。

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