小学生がドローンの航路プログラミング 防災授業で物資輸送体験 京都・亀岡

自分たちで航路を設定したドローンを航空写真の上で飛ばす児童(亀岡市曽我部町・曽我部小)

 災害時にドローンで物資を運ぶ技術を模擬体験する授業が、京都府亀岡市曽我部町の曽我部小であった。水害で道路が寸断された想定で、自分たちで航路をプログラミングした小型ドローンを航空写真の上で飛ばし、6年生30人が先端技術の一端に触れた。

 6年生は総合的な学習の時間で、防災について学んでいる。今回の授業は大阪大や大阪公立大などの協力を受け、8日にあった。

 体育館に市内の航空写真を敷き、手のひらサイズのドローンを、人家などを避けて目的地まで自動で飛ばすことに挑戦。航路設定のプログラミングでは、児童は学生らに教えてもらいながら、定規や分度器も使って進む距離や方向転換に必要な角度を計算し、タブレット端末に入力した。

 機体が飛び始めるとじっと見つめ、狙い通り目的地に着陸すると歓声を上げていた。同小の女子児童(11)は「自分の思った通りに動いてくれるのがすごい。細かく調整するのが難しかった」と振り返った。

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