犬が『家族と思っていない人』にする仕草や行動4選 信頼のおける人にだけ見せる特別なサインとは?

犬が『家族と思っていない人』にする仕草や行動は?

自分は愛犬のことを家族と思っていても、愛犬が同じように思っているとは限りません。犬は家族と思っていない人に対して、家族と思っている人には見せない仕草や行動を示すことがあります。

具体的に、どのような仕草や行動なのでしょうか?一緒に見ていきましょう

1.近づきたがらない

犬は家族と思っている人や、慣れ親しんだ人には信頼を持って好意的に接しますが、家族と思っていない人や不安を感じている人とは、距離を置く傾向があります。

具体的に、犬は家族と思っていない人には自分からは近づこうとせず、もしその人が近づいてきた場合には、後退りをしたり逃げたりすることが多いようです。

このような反応は、犬が家族だと思っている人には見せない警戒のサインとなります。このサインを無視して強引に接近すると、犬は自分の身を守るために噛みつくことがあるので要注意です。

2.尻尾を下げる、後ろ足の間に挟む

尻尾は犬の大切なコミュニケーションツールです。犬は尻尾の位置や動きで、気持ちを表現するのです。

自信に満ちているときやうれしいときは尻尾を高く上げますが、恐怖や不安を感じているときは尻尾を下げます。そして恐怖や不安が強いときには、尻尾を後ろ足の間に挟みます。

家族と思っていない人が近くにいる場合、犬はその人に対する不安感から尻尾を下げたり、後ろ足に挟んだりすることが少なくありません。

3.吠える、唸る

犬は吠えたり唸ったりすることで、自分の気持ちを伝えます。例えば、恐怖や不安を感じているとき、警戒や興奮をしているとき、注意を引きたいとき、要求があるときなどに吠えて気持ちを伝えようとします。

そして家族と思っていない人に対して、犬が恐怖や不安、警戒から吠えるのはよくあることで、唸ることもあります。

犬が犬歯を見せながら、吠えたり唸ったりしているときは「これ以上近づくと噛む」という警告と解釈すべきであり、無理に触ろうするのは危険です。

4.呼んでも無視をする

犬は家族と思っている人や信頼している人に呼ばれると、アイコンタクトを取る、駆け寄る、尻尾を振るなど、何かしらの反応を示します。

しかし、家族と思っていない人や信頼していない人に呼ばれたときは、何も反応を示さない、つまり無視をすることが多いといいます。

犬が人を無視する背後には、その人との信頼関係が不十分であることが考えられます。呼ばれたときに犬が反応を示さなかったり、反対方向へ向かったりするのは、その人に対して不安感や不信感を持っている可能性が高いようです。

信頼のおける人にだけ見せる特別なサインは?

これまで、犬が家族と思っていない人にする仕草や行動をご紹介してきました。ここからは、犬が信頼のおける人だけに見せる特別なサインをご紹介していきます。

1.体をリラックスさせてお腹を見せる

犬が体をリラックスさせてお腹を見せるのは、「撫でて」という甘えのサインです。また、信頼のおける人にだけ見せる特別なサインでもあります。

犬にとってお腹は急所ですが、その部分を晒すということはそれだけ相手を深く信頼しているという証拠です。

ただし、犬がお腹を見せていても体を硬直させている場合は、不安を感じているサインです。不安を感じている相手にお腹を見せて「攻撃しないで」と伝えているのでしょう。

2.穏やかな表情でじっと見つめる

犬は本来、見つめ合うことが苦手です。なぜかと言うと、犬にとって相手の目をじっと見つめることは、敵意を示すサインになるからです。

しかし犬は信頼する人に対して、穏やかな表情でじっと目を見つめることがあります。これは、その人への深い愛情や安心感そして信頼の表れです。

もし見つめてくる犬の表情が緊張しているようなら、それは信頼ではなく警戒のサインです。相手をじっと見つめて行動を監視しています。

3.お尻を向ける、くっつける

犬は背後からの襲撃を警戒し、信頼できない相手には背中やお尻を向けるのを避ける傾向があります。これを逆に捉えると、犬が背中やお尻を向けるのは、その相手を安全で信頼できると感じているからです。

そのため犬がお尻を向けたりくっつけてきたりするのは、信頼のおける人だけに見せる特別なサインと言えます。

まとめ

今回は、犬が『家族と思っていない人』にする仕草や行動と、信頼のおける人だけに見せる特別なサインをご紹介しました。

もし愛犬が家族と思っていない人にする仕草や行動をあなたに見せる場合は、無理に接触しようとしたり、怒ったりするのではなく、なぜ愛犬に家族と思われていないのか、その理由を考えてみましょう。

日常の中で愛犬との関わりが少なかったり、不適切な接し方をしたりしているのであれば、それを改善する必要があります。

その上で信頼関係を築く努力を続けていけば、愛犬はきっとあなたを家族として受け入れ、信頼のおける人だけに見せる特別なサインを示してくれるようになるでしょう。

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