【中国】8月の新築住宅価格、値下がり52都市に拡大[建設]

中国国家統計局が15日発表した全国70都市の2023年8月の新築住宅(低・中所得者向け住宅「保障性住宅」を除く販売用住宅)価格は、52都市が前月と比べ下落した。前月から3都市増えた。直近では住宅販売を支援する政策の発表が相次いでいるものの、政策効果はまだ出ていない。

前月比で値上がりした都市は17都市で、前月から3都市減った。横ばいは1都市。上昇幅最大は海南省海口市、同省三亜市、陝西省西安市の0.4%。下落幅最大は浙江省金華市と青海省西寧市の1.1%だった。

1級都市(沿海部4大都市)では前月から0.2%値下がりし、3カ月ぶりに下落に転じた。上海市(0.1%上昇)は値上がりしたが、北京市(0.2%下落)と広東省広州市(0.3%下落)、同省深セン市(0.6%下落)は下がった。

2級都市(地方大都市)でも0.2%下落し、3級都市(小規模の地方都市)は0.4%下落した。

前年同月比では25都市が上昇し、前月から1都市減少。下落は44都市で、前月から変わらなかった。横ばいは1都市。上昇幅最大は四川省成都市の6.4%、下落幅最大は吉林省長春市の4.7%だった。北京市は2.8%、上海市は4.1%それぞれ上がった。

■94%が中古価格下落

中古住宅価格は、全体の94%に当たる66都市が前月比で下落した。前月から3都市増えた。上昇したのは3都市で、3都市減った。横ばいは1都市。不動産市況の分析を行う諸葛找房数拠研究中心によると、中古住宅の値上がり都市の数は直近2年で最低を記録した。

1級都市は0.2%下落し、下落幅は前月から0.6ポイント縮小。北京市(0.4%上昇)を除く3都市が下がった。2級都市は0.5%、3級都市は0.4%それぞれ下落した。都市別で上昇幅が最大だったのは北京市で、下落幅最大は遼寧省丹東市の1.0%。

前年同月比では3都市が上昇し、66都市が下落、1都市は横ばい。上昇都市の数は2都市減り、下落は1都市増えた。上昇幅最大は成都市の4.1%、下落幅最大は吉林省吉林市の7.3%だった。1級都市は北京市(0.8%上昇)が上がり、上海市(2.0%下落)、広州市(3.7%下落)、深セン市(1.4%下落)は下がった。

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