特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」 国体・障スポ 県選手団の合同結団壮行式

大石知事(左)から団旗を受け取る国体ラグビー女子の森瀬(諫早市役所、中央)と障スポ陸上の西山(南高愛隣会キャリアポートほんまち)=県立総合体育館

 10月に鹿児島県で開催される特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」(7~17日)と、特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」(28~30日)に出場する長崎県選手団総勢約600人の結団壮行式が14日、長崎市の県立総合体育館で行われ、本番に向けて士気を高めた。国体と障スポの壮行式を合同で開くのは、昨年に続いて2度目。

 国体の選手団は、大石賢吾知事(県スポーツ協会長)を団長に計467人。選手は388人が名を連ねた。昨年の栃木国体は32競技75種別に臨んだが、都道府県対抗の天皇杯(男女総合)で45位と低迷。33競技88種別で出場権を得た今年は、2019年以来の20位台復帰を目指している。
 障スポの選手団は、土岐達志・県障害者スポーツ協会長を団長に10競技15種別の計130人。バスケットボール男子(知的)が14年長崎がんばらんば大会以来となる出場権を勝ち取るなど、九州予選で健闘して昨年から27人増となった。
 国体の総合開会式で選手団の旗手を務めるのは、初出場するラグビー女子の森瀬詩乃主将(諫早市役所)。障スポの旗手は陸上100メートル(知的)の西山蓮(南高愛隣会キャリアポートほんまち)に決まった。
 式典では、大石知事が監督証、選手証を代表者に授与。国体ハンドボール男子の末岡政広監督(瓊浦高教)と大田一輝主将(瓊浦高)、障スポはボウリングの三村均監督(県手をつなぐ育成会)とバスケットボール男子(知的)の林田海斗主将(システム空調)が登壇して受け取った。
 続いて国体と障スポの代表2人が決意表明。国体剣道少年女子の寺川舞主将(島原高)が「チーム長崎の一員として日本一を目指す」、障スポの陸上100メートル(肢体)に出場する川尻幸(九州文化学園高)が「障害を持つ私たちは多くの人に支えられて全国大会に出場する。スポーツができる喜びと感謝の気持ちを大切に全力で挑む」と宣言した。
 鹿児島国体・障スポは2020年に開催予定だったが、コロナ禍で3年延期に。今回は「特別」の冠をつけて開かれる。国体は来年から「国民スポーツ大会」に名称が変更されるため、国民体育大会として実施される最後の大会になる。会期前6競技は今月16~24日に行われる

健闘を誓い「頑張ろうコール」をする選手たち=県立総合体育館
ボウリングで国体と障スポの両大会に挑戦している山口(長大付特支)=県立総合体育館

© 株式会社長崎新聞社