高専生が英語でガイド グローバル人材育成のため 今後の国際交流に生かしていきたい/岡山・津山市

日本・ペルー国交150周年事業で来津したロベルト・セミナリオ駐日ペルー大使らが17日、津山高専生=岡山県津山市=の英語ガイドで市内観光を楽しんだ。

彫刻家・画家の武藤順九さん=岡山県津山市=による石彫の贈呈式出席を前に、元外務省大使で同高専でも講義をしている堀江正彦明治大学学長特任補佐(津山市出身)の提案を受け、グローバル人材に向けた英語ガイド育成の試みとして実施。

総合理工学科1年の有志2人とタイ人留学生2人が、手分けをして沼の市史跡・弥生住居址群と山下の国史跡・津山城を案内した。このうち津山城では、約400年前に築城され、「日本の城百選」「桜の名所百選」にも選ばれている名所であることなどを説明。

アイリス婦人と聞き入ったセミナリオ大使は「この石垣の石はどこから運んできたのか」などと質問をした後、「分かりやすいガイドだった。とてもいいトライアルだと思う」と称賛した。

橋本惠人さん(15)は「緊張しつつも予習した内容は話せたが、質問の応答をすぐに直訳できなかったのは残念。もっと語彙(い)力をつけて今後、短期留学などの国際交流に生かしたい」と話した。

沼住居跡での観光ガイドの様子

© 津山朝日新聞社