低山登山でも遭難気をつけて 岩手県内で人気上昇、準備万全に

低山の山頂を目指す登山者

 新型コロナウイルス禍で屋外レジャーが注目され、岩手県内では気軽に登れる低山の人気が高まっている。ただ、十分な装備を整えなければ遭難リスクも高まる。暑さが収まると初心者の増加も見込まれ、山岳関係者は体力、経験に応じた登山プランを練るよう促す。

 軽装かつ日帰りで登れる低山について、登山・キャンプ用品を扱う盛岡市本宮のアウトドアライフグリーンハウス盛岡店の福田由貴さん(41)は「岩手山など高い山に挑戦する前の体慣らしや健康維持のために登る人も多い」と実感を込める。

 一方で店によると、整備が行き届かず標識が腐っていたり、矢印が違う方向に傾いていることも。獣道と見分けがつかない場合も多く、福田さんは「低山でも何が起こるか分からない。安易な気持ちで装備を削らないで」と注意喚起する。

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