宇都宮で初「LRTサミット」 24年1月、全国首長ら一堂に LRT活用まちづくりアピール

LRTの車両

 【宇都宮】次世代型路面電車(LRT)を基軸にしたまちづくりを進める市は「LRT都市サミット宇都宮2023」を来年1月26、27の両日、JR宇都宮駅東口の交流拠点施設ライトキューブ宇都宮で開く。路面電車のLRT化などに取り組む全国各都市の市長らが一堂に会するサミットで、市内での開催は初めて。

 バリアフリーや環境配慮が特長のLRTを活用したまちづくりを全国に発信する。2009年に始まり、今回で9回目。前回は22年に長崎市がオンライン開催し、10都市が参加した。対面開催は19年以来、4年ぶり。

 宇都宮市は本年度が宇都宮芳賀ライトレール線の開業年度となることから、開催都市に名乗りを上げた。予算は1322万円。テーマは「ゼロからの挑戦 まちの未来を紡ぐLRT」を予定。LRTが全線新設である点や公共交通の脱炭素化を目指している点を踏まえた。

 サミットは初日に公開での首長会議を開き、各都市の取り組み例示や意見交換を実施。LRTの導入促進などに関する「サミット宣言」を採択する。2日目は記念講演や来賓向けにLRT沿線の魅力を紹介する見学会などを行う。

 市は2日間で延べ最大1600人の参加を見込む。市LRT管理課の小栗卓(おぐりたかし)係長は「全国からの来場者に市のLRTによるまちづくり施策や産業、観光といった魅力をPRしたい」と話している。

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