猛毒キノコ「見つけても触らないで」 栃木・みかも山公園でカエンタケ初確認  広がるナラ枯れ影響か

公園内で見つかったカエンタケ(みかも山公園管理事務所提供)

 【栃木】市と佐野市にまたがる「みかも山公園」(岩舟町下津原)の散策路でこのほど、猛毒のキノコ「カエンタケ」が1例見つかった。カエンタケは毒性が強く、触れただけでも皮膚に炎症を起こす恐れがある。同公園管理事務所によると、ここ数年の間に園内で見つかった例はない。園内で広がるナラ枯れが影響している可能性があり、管理事務所は「すでに除去したが(ナラ枯れの広がりから)今後も発生する恐れがある」として注意を呼びかけている。

 厚生労働省や県などによると、カエンタケはオレンジや赤色で、細長い棒状をしている。土から手の指が出ているように発生し、夏から秋にかけてナラ類など広葉樹林で見られる。強い毒性を持ち、触ると皮膚がただれるなどし、誤って食べると発熱や悪寒、最悪の場合死に至ることもあるという。

公園内で見つかったカエンタケ(みかも山公園管理事務所提供)
カエンタケが見つかった散策路付近

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