【中国】国軒高科のドイツ工場が稼働、海外初[製造]

リチウムイオン電池メーカーの国軒高科(安徽省合肥市)は18日、ドイツ北部ニーダーザクセン州のゲッティンゲンに設けた同社初の海外工場が稼働したと発表した。電池パックを生産し、乗用車や商用車、エネルギー貯蔵向けに供給する。同工場の稼働を皮切りに、海外生産に力を入れる。

ニュースサイトの界面新聞によると、年産能力は2024年半ばまでに5ギガワット時となる予定。工場には研究開発(R&D)センターや物流センター、アフターサービス拠点も併設する。

国軒高科は昨年6月、ドイツの自動車部品大手ボッシュから取得した工場を改造する形でゲッティンゲン工場を着工。4期に分けて建設する計画で、今回稼働したのは1期。全体の設計生産能力は年20ギガワット時。フル稼働後の年産高は20億ユーロ(約3,150億円)に達する見通し。

国軒高科は18日、ドイツ化学大手BASFの中国法人やスイスの重電大手ABBなど5社と電池材料の開発や製品供給などの分野で協力する提携協議を交わした。

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