【インド】興和とアダニ、グリーン水素販売で合弁設立[公益]

興和(名古屋市)はこのほど、インドの複合企業(コングロマリット)アダニ・グループと生産過程で二酸化炭素(CO2)を排出しないグリーン水素やアンモニアの主に日本向け販売・マーケティングを手がける合弁会社を設立したと発表した。双方のシンガポール子会社を通じて設置した。

合弁会社は、シンガポールにそれぞれ本拠を置く興和ホールディングス・アジアとアダニ・グローバルが50%ずつ出資する。インド政府は2030年までに年間500万トンのグリーン水素を生産する目標を掲げ、今年1月には国レベルの戦略を立ち上げた。

興和は、日本の経済産業省から、インドでのグリーンアンモニアの供給に絡むバリューチェーン構築に向けた事業化調査を委託されており、アダニとの連携を通じてグリーンビジネスを将来的に確立する方針。

興和は昨年12月、グリーンアンモニアの販売でアダニ・グループと覚書を締結。第一段階として、28年をめどに年間100万トンのグリーンアンモニアの販売を目指すとしている。

一方のアダニは、向こう10年間でクリーンエネルギー分野に700億米ドル(約10兆3,000億円)を投じる計画を発表しており、西部グジャラート州に再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアの生産施設を建設する予定だ。

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