【カンボジア】新首相が訪中、習近平主席らと会談[政治]

カンボジアのフン・マネット首相は15日、訪問先の中国・北京で同国の習近平国家主席、李強首相らと会談した。カンボジア各紙(電子版)が伝えた。

フン・マネット氏は習氏との会談で、カンボジアの経済発展に向けた中国からの支援に謝意を表明。エネルギーや食料安全保障分野などへの支援継続に期待を示した。

中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する事業への協力の継続も確認。中国が掲げる「1つの中国」政策を支持する方針も示した。

習氏は、フン・マネット氏の首相就任に祝意を表明。カンボジアへの支援を継続する意向を伝え、「フン・マネット首相の下で両国関係はさらに強固なものになる」と述べた。

李首相との会談では、フン・マネット氏はインフラ分野などへの投資促進に期待を表明。李氏は、あらゆる分野でカンボジアへの支援を継続すると述べるとともに、フン・マネット氏が就任後初の外遊先として中国を選んだことを評価した。

両氏は、運命共同体としての両国関係の構築に向けた2024~28年の行動計画など、15件の覚書の締結に立ち会った。

両国政府は16日付共同声明で、国際情勢がどのように変化しても両国の友情は揺るがないと指摘。中国政府はカンボジアの主権尊重を維持し、両国が安全保障や教育、医療などの分野でも協力を続けることを確認した。

フン・マネット氏は14~17日の日程で中国を訪問。17日には広西チワン族自治区南寧市で、中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)エキスポ(CAEXPO)と中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)貿易投資サミット(CABIS)を訪問した。

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