西日本最大級の天文イベントを京都・るり渓で開催 土星の輪も見える望遠鏡を制作

土星の輪も見える望遠鏡を手作りする親子ら(南丹市園部町・京都るり渓温泉)

 西日本最大級の天文イベント「星をもとめて」が17日、京都府南丹市園部町の京都るり渓温泉一帯であった。関西一円の天文ファンや親子が集い、日中は太陽の観察や望遠鏡の工作を楽しんだ。

 愛好家らでつくる実行委員会が主催し、23回目。天の川が見えるほど暗くなる一帯を会場とし、例年300~500人が訪れる。

 望遠鏡作りには親子らが参加。大小の紙筒とレンズを接着剤で丁寧に組み立て、土星の輪も観測できる35倍の望遠鏡を仕上げた。大阪府和泉市の小学5年生の児童(10)は「月のクレーターを見るのに使いたい」と話していた。

 会場には太陽を観察できる望遠鏡が据えられた。近年はプロミネンスの噴出が活発で、外周全体からアーチ状に噴き上がる赤い炎を見ることができた。日没後は愛好家がこだわりの望遠鏡を夜空に向け、機材を持たない来場者ものぞくなど交流した。

 18日は午前9時半から太陽観察をし、同11時に閉会する。入場無料。

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