「本当にすごいと思う公務員」に福井県から全国最多4人 148人から12人選出、地方公務員アワード2023

左から江澤隆輔さん、小玉悠太郎さん、中村広花さん、緒方祐さん

 全国の地方公務員が対象の「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2023」の受賞者がこのほど発表された。8都県の12人が選ばれ、このうち福井県内からは最多の4人が選出された。

 福井県内の受賞者は、坂井市三国中学校教諭の江澤隆輔さん、越前市市民協働課ダイバーシティ推進室主査の緒方祐さん、坂井市移住定住推進課兼企画政策課ふるさと納税推進室主査の小玉悠太郎さん、高浜町産業振興課主事の中村広花さん。

 アワードはネットメディア事業の「ホルグ」(横浜市)が2017年から毎年開催。成果を上げた公務員に光を当て、より力を発揮できる環境整備や市民サービス向上につなげることが狙い。全国の地方公務員が「すごい」と思う公務員を推薦すればエントリーされる。過去の受賞者が審査員を務め、推薦文を基に審査する。7度目の今回は過去最高の148人が推薦された。

 三国中教諭の江澤さんは、全国の英語教員が指導法や授業のアイデアを共有できるオンラインサロンを開設。教員の働き方改革についても交流サイト(SNS)などで発信している。

 越前市の緒方さんは、性的少数者(LGBTQなど)への理解促進や同性パートナーシップ宣誓制度の導入、行政文書の性別記載欄の見直しなどに力を尽くしてきた。

 坂井市の小玉さんはふるさと納税の担当として、市民が使い道を決めて寄付を募り事業化する「寄付市民参画制度」の利用を呼びかけ、寄付額を大幅に引き上げた。

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 高浜町の中村さんは、水産庁の「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」のメンバーも務め、6次産業施設の開業など、高浜漁港の再整備事業に携わった。

 受賞者の取り組みの詳細はホルグのホームページで紹介している。10月28日に東京都内で表彰式が行われる。

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