北陸新幹線開業、文化でおもてなしを 福井県福井市で半年前催し、文化団体が作品やステージ披露

北陸新幹線開業を半年後に控え、書道パフォーマンスなどで機運を盛り上げた「Fukuiわくわく文化フェス」=9月17日、福井県福井市のハピテラス

 北陸新幹線県内開業の半年前イベント「Fukuiわくわく文化フェス」(福井新聞社共催)が9月17日、福井県福井市のハピテラスとハピリンで始まった。県文化協議会の加盟団体が作品披露やステージ発表を繰り広げ、文化によるおもてなし機運を高めた。18日まで。

 県文協が初企画した。オープニングでは、新幹線県内開業の応援ソング「君と描く未来へと from 君が最高に輝くように」を、吹奏楽団「ソノーレ・ウインドアンサンブル」と福井高専吹奏楽部の演奏に合わせて福井市少年少女合唱団が歌い上げ、JIN-AIモダンダンス研究会Jrチームが躍動感あるダンスで花を添えた。

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 日本墨書会の書道教室に通う小中学生12人は、横6メートル、縦4メートルの紙に「線路は続くよどこまでも」の歌詞を書き上げるパフォーマンスを披露。合唱や吹奏楽の生演奏に合わせて筆を振るい作品を仕上げた。小玉倖大さん(春江中3年)と藤田大輝さん(清水中3年)は「新幹線が福井にやってくるうれしさ、期待を一文字一文字に込めた」と充実感を漂わせ、観客から大きな拍手が送られていた。

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 18日も午前11時から午後6時まで美術や書道、華道の作品展示、日舞や洋舞、能楽の発表が行われる。県文協の水井推山会長は「福井の芸術、文化に親しんでいただき、全国に向けても発信していきたい」と話していた。

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