査察官拒否の撤回要求 英米仏独がイランに

ウィーンのIAEA本部(共同)

 【ロンドン共同】イランが国際原子力機関(IAEA)の一部査察官の受け入れを拒否すると通告したことを受け、英国、米国、フランス、ドイツの4カ国は18日、直ちに撤回するようイランに求める共同声明を出した。「核開発計画が平和目的であると確約しなければならない」と強調し、IAEAへの全面的な協力を訴えた。

 IAEAの査察官は、ウラン濃縮などを検証している。IAEAのグロッシ事務局長は16日、査察に深刻な影響が出るとしてイランの決定を強く非難。英米仏独は声明で、グロッシ氏に同調すると表明し、今後の情勢を注視するとした。

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