イタリア野菜、河北にあるよ 谷地高生、首都圏の町出身者を案内

かほくイタリア野菜の畑を見学する参加者=河北町溝延

 河北町の谷地高(堀米和志校長)の生徒が18日、首都圏に住む町出身者でつくる「いきいき関東河北会」を対象としたツアーを開き、町内の園地で特産品などを紹介した。

 同校と同町の地域商社かほくらし社、町の3者による産学官連携プロジェクトの一環で、初開催。同会の70~80代の男女4人と同校3年生4人が参加した。町特産の「かほくイタリア野菜」の畑では「サボイキャベツ」や黄色いカリフラワーといった珍しい作物を見学した。生徒は事前に農家に聞き取りした内容を基に「町の気候がイタリアに似ていることから、冬の地域産業にしようと研究会が発足した」などと説明した。

 神社や展望台も巡り、イタリアントマトのオリーブオイル漬け作りを体験した。同校出身の神奈川県座間市、無職増島悦子さん(80)は「坂道で手をつないでくれたり、楽しくおしゃべりしたり、優しい後輩たちと交流できて楽しかった」。奥山花さん(18)は「町を紹介する側だけど、教わることが多くて勉強になった」と話していた。

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