続くガソリン高騰 JAF長崎支部に聞く 「ふんわりアクセル」でエコ運転 安全配慮も忘れずに

発進時にゆっくりアクセルを踏むことで燃費向上が見込めるという

 ガソリン価格の高騰が続いている。経済産業省の発表によると、4日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの長崎県の平均小売価格は192円10銭。政府による補助拡充で、徐々に下がる見通しが示されているものの、まだまだ高値が続きそうだ。家計の負担軽減策として、日本自動車連盟(JAF)長崎支部に燃費向上を図る「エコ運転」について聞いた。
 同支部推進課事業係の松本義昭係長は、燃費向上について▽ふんわりアクセル▽タイヤの空気圧▽不要な荷物を下ろす-の3点をポイントに挙げた。
 ふんわりアクセルは、ゆっくりとアクセルを踏んで発進するだけで10%程度燃費が改善するという。ゆっくり発進の目安は「5秒かけて時速20キロに到達」。左右の飛び出し確認もでき、安全運転にもつながるとしている。
 タイヤの空気圧は最低でも月に一度、ガソリンスタンドなどで確認することを推奨。適正な空気圧で走行することで市街地で2%、郊外で4%程度ほどの改善が見込める。トランクなどに載せた不要な荷物を下ろして軽くするだけでも燃費は数%変わってくるという。
 一方、「燃費よりも命が大切」と強調し、特に小さな子どもや高齢者、ペットなどを乗せている場合、エアコンの適正使用も呼びかけている。さらに、ガソリン価格の高騰を受け「『もう少し走るだろう』とぎりぎりまで給油を控えることは、ガス欠や事故につながる可能性が高く危険」と注意を促す。
 松本係長は「加速、減速の回数が減れば減るほど燃費が良くなる」と車間距離にゆとりを持つよう助言しつつ、「燃費にこだわり、エコ運転を意識し過ぎるのも危ない。安全運転が一番」と話した。

© 株式会社長崎新聞社