インドもカナダ外交官を追放 対抗措置、関係悪化は必至

カナダ西部で殺害されたシーク教徒男性のひつぎを運ぶ人々=6月25日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州(Darryl Dyck/The Canadian Press提供、AP=共同)

 【ニューデリー共同】インド外務省は19日、同国駐在のカナダ外交官を国外追放すると発表した。6月にカナダで同国籍のシーク教徒の男性が殺害された事件を巡り、カナダ政府はインド政府が関与した可能性があるとしてインド外交官の国外追放を発表しており、インド側も対抗措置を取った形。両国の関係悪化は必至だ。

 インド外務省は追放について「カナダの外交官がわが国の内政問題に干渉し、反インド活動に関与しているとの懸念の高まりを反映したものだ」との声明を発表した。

 殺害された男性はインドでのシーク教徒独立運動を支援していた。

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