水は一日どれくらい飲めばいいの?水分補給が必要な理由と適量について

水を飲んだ方がいい理由

人間の体の水分量は、成人でおよそ55~65%が占めていると言われています。特に内臓(腎臓・肝臓・腸)、筋肉、脳の水分保有量は8割を占めているので、体を正常に動かすためには水分補給が必要不可欠です。

普段、のどの渇きを感じてから水を飲むことが多いかと思いますが、のどが渇いたときにはすでに体内から1%もの水分が失われています。人間の体は水分が2%不足すると、めまいや吐き気などの不調が現れ始めます。そして、体内の20%の水分が失われると、命の危機に陥るのです。

そのため、水を飲まずに生きていられる限界は約2~3日だと言われています。日本人の約7割が水分不足と言われているので、健康のためにも積極的に水分補給をするようにしましょう。

一日に必要な水分量は?

成人に必要な一日の水分量は、2.5リットルと言われています。人間は一日の間に、排泄や汗、呼吸から自然に水分を排出しています。その排出量が2.5リットルのため、出て言った水分と同じ量の水分を摂取する必要があります。

水は食事からも摂取されている

2.5リットルを、飲料で補給する必要はありません。我々の体は代謝で0.3リットルほど作られていますし、食事からも1リットル程度補給することができるのです。そのため、実際に飲む水の量は、1.2リットルほどで大丈夫です。

水分量の計算方法

成人に必要な水分量は2.5リットルと説明しましたが、厳密には年齢や体重でその割合は異なります。

水分量の計算方法は以下の通りです。

体重(㎏)×年齢別必要量(ml)=必要水分量

※年齢別必要量

  • 30歳未満・・・40ml
  • 30~55歳・・・35ml
  • 56歳以上・・・30ml

20歳で50㎏の場合

50(㎏)×40(ml)=2000(ml) つまり2リットルの水分が一日に摂取すべき水分量ということです。

水を飲むタイミング

人間の体が一度に摂取できる水分量は、およそ200~250mlとコップ一杯程度です。そのため、一度に多くの水分を飲んでも、尿として排出されてしまいます。水分補給をするときは、一日6~8回、時間を決めて飲むと効率的に水分を補給できます。

どのタイミングで飲むかは生活リズムによって異なりますが、比較的飲みやすいタイミングは以下の通りです。

  • 起床時
  • トイレの後
  • 入浴前後
  • 就寝前

これらのタイミングに合わせて水を飲むように癖をつけると、忘れずに必要な水分を摂取することができます。

水分補給で得られる効果

水分補給は生命を維持するのに不可欠ですが、それ以外にも必要な理由があります。

腸内環境が整う

水分補給をしっかりとすることで、腸内環境が整い便秘を解消することができます。便秘は便が硬くなっている状態なので、水分を摂ることで柔らかい便にすることができます。

血液を綺麗にする

水分が不足すると、体内の血液がドロドロになり流れが悪くなってしまいます。血液の流れが滞ると、脂肪が溜まったり酸素がうまく運搬されなかったりして不調を引き起こします。ひどい場合は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性もあるので注意しましょう。

美容効果もある

肌の潤いに必要なのは、十分な水分です。水分補給をしっかりとすることで、肌の代謝を上げ、皮膚のバリア機能を高めることができます。

最後に

夏の暑い時期は積極的に水分を補給することが多いと思いますが、冬でも同じ量の水分補給は必要です。のどが渇いてから飲むのではなく、一日に必要な水分量を摂取することを意識して水を飲むようにしましょう。

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