ドラゴンフライズ広島 開幕に向けて収穫 千葉・島根とプレシーズンマッチ

広島ドラゴンフライズは、10月の開幕に向けて強豪の千葉と島根を相手にプレシーズンマッチ2連戦を行いました。

16日(土)、広島・三次市で行われた中国ダービー。宿命のライバル・島根と対戦しました。アジア大会で抜ける寺嶋の代わりのポイントガードは、プロ2年目の 中村拓人 が務めます。

序盤は、広島の課題のディフェンスが機能します。島根の得点王・ビュフォードをマーフィーがしっかり押さえます。

そして、辻と入れ替わって加入した期待の 山崎稜 が精度の高い3ポイントを決めると、さらにチーム加入2年目で成長が期待される 上澤俊喜 も積極的に3ポイントを放ち、2日間で合計6本を決めて、チームの新たな形を見せつけます。

広島ドラゴンフライズ 上澤俊喜 選手
「去年だったらパスしていたタイミングでもことしは打てていると思うので、引き続き、入る、入らないは別にして打つというのを心がけてます」

今シーズンからゲームキャプテンを務めるエバンスが、展開をきっちりコントロールしつつ、上澤とのコンビでピックアンドロールを決めるなど、次々と得点し、チーム最多の25得点。移籍2年目でさらにチームを引っ張る活躍が期待できそうです。

試合は、最後の最後で島根に同点に追いつかれますが、収穫の多い試合となりました。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「非常にいい時間帯が多かったと思うので、強い相手にも自分たちはできるというもっとチーム全員、自信を持っていいと思います」

17日(日)の試合前、ことしからBリーグとNBAが共同で取り組む「Jr.NBAクリニック」に小中学生80人が参加しました。

コーチ経験豊富な2人のコーチが熱心に指導を行いました。5つの班に分かれ、ドリブルやシュート、パス回しなどをゲーム性を持たせて楽しくプレイできるよう工夫しています。

Jr.NBA カルロス・バロッカ コーチ
「Jr.NBAは多くのコミュニケーションや笑顔をバスケットボールを始めるときに子どもたちに感じてもらうプログラムです」

このクリニックで育ったというカイソットも参加、笑顔で子どもたちとプレイしていました。

広島ドラゴンブライズ カイソット選手
「わたしも子どものころ、優秀なバスケットボールプレイヤーである前に、まず、いい人間であることが重要だと学びました」

最初はおとなしかった子どもたちも元気よくプレイに参加していました。

参加した子どもたち
「今までのいろんなコーチと会ってきたけど、一番心に残ったと思います」
「みんながちゃんと学べる場だと思うので、しっかりみんな、がんばっていきましょう」
「モチベーションが120%を超えてきて、これからもバスケをがんばっていきたいなと思いました」

午後は、去年のチャンピンシップで戦った千葉との再戦にクラブ史上最多の4851人が詰めかけました。

…が、広島は、エバンス・カイソット・ブラックシアーが欠場で、8人での戦い。さらに千葉も富樫などが不在で、拍子抜けの試合となりました。

試合は、前半にメイヨが3ポイントを決めて善戦しますが、後半はミスが目立ち、大差で敗れました。

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 キャプテン
「追う展開、追われる展開、いろいろあるとは思うんですが、最後は1点差でも勝ち切るというところをみんなで共通理解を目指していく。今、現状としてはいいところにいると思うので開幕が待ち遠しい」

開幕は、10月7日・8日のアウェイでFE名古屋と対戦します。ホームは、10月21日・21日、宇都宮ブレックスと対戦します。

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