「戦争展」の後援取り消し 「中立性損なう」と福岡市

 福岡市の市民団体が開いた「戦争展」への名義後援を市が取り消していたことが19日、分かった。取り消しは8月24日付。市によると、展示資料に原発や憲法改正に反対する記述があった。市の担当者は「特定の主張が見られ、行政の中立性を損なう」としている。

 戦争展は「平和のための戦争展ふくおかを成功させる会」が8月18~20日に市内で開催した。市職員が会場で確認すると、展示物の一部に「原発いらない」「共謀罪法は廃案にせよ」などの文言があったという。

 市は7月21日に名義後援を承諾していたが、さかのぼって取り消し、8月24日から3年間、同団体に名義後援しないことも決めた。

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