広島市議に罰金50万円など求刑 市議側は「現金は陣中見舞いや党勢拡大の経費」と無罪主張 河井夫妻大規模買収事件で被買収側の裁判

河井夫妻の大規模買収事件を巡る被買収側の裁判が19日、広島地裁で開かれ、検察は無罪を主張している広島市議に罰金50万円を求刑しました。

起訴状によりますと、広島市議会議員の 三宅正明 被告(50)は、4年前の参議院選挙をめぐり 河井案里 氏を当選させる目的と知りながら、夫・河井克行 元法務大臣から現金あわせて50万円を受け取った罪に問われています。

検察側は論告で、受け取った現金は、これまでの陣中見舞いよりも金額が高額で、収支報告書などにも記載していないことなどと指摘。「克行氏から受け取った現金に買収の趣旨があると認識していたことは明らか」として罰金50万円・追徴金50万円を求刑しました。

一方、弁護側は克行氏が現金を渡す際には「党勢拡大には経費がかかるんだから」なとど話しているとし、克行氏から票の取りまとめなどを依頼する趣旨の発言はなかったと反論。「現金は陣中見舞や党勢拡大の経費で、応援依頼の報酬ではない」と無罪を主張しました。

判決は10月31日に言い渡される予定です。

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