10月から徴収「宮島訪問税」 市長は「情報発信に努めていく」と説明

宮島を訪れる人を対象にした「宮島訪問税」の徴収が来月から始まります。廿日市市長は「納付した人に理解してもらえるよう情報発信に努めていく」と説明しました。

■廿日市市 松本太郎市長

「自分が払った税金がどういう使われ方をして宮島の環境が良くなったか、そういったことをわかりやすくこれから発信していきたい」

来月1日から徴収される「宮島訪問税」。市長は会見で「税金を徴収する重み」を認識していると強調しました。訪問税は、島の住民や通勤・通学する人などをのぞき、ひとり100円で、フェリーなどの運賃に自動的に上乗せされます。税金は、公衆トイレの整備や歴史的建造物の保存などの費用にあてられます。

■金丸真帆記者

「宮島口のフェリー乗り場です。今までは係員に見せていた乗船券をかざすことで自動改札を通り宮島に向かえるようになりました」

訪問税徴収に先立ち、宮島口に今月13日から導入されたのが自動改札機です。QRコードが印字された乗船券のほか交通系ICカードも利用できます。一方、訪問税のかからない住民などは「課税対象外」の証明書を券売機や係員のいる窓口で提示する必要があります。

■宮島松大汽船 池田智広取締役総務部長

「スムーズかつ丁寧な案内をしてできるだけ支障がなくスムーズなご乗船ができるようにしたい」

また、廿日市市は年額500円を事前に納める「年払い制度」の申請も受け付け、これまでに1300件あまり発行しています。今月23日からは休日に臨時の申請窓口を開設するということです。

《2023年9月19日》

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