ウクライナ南部港から穀物船出港 ロシアの合意離脱後に初めて

19日、ウクライナ南部オデッサ州チョルノモルスクを出港した、穀物を積んだ貨物船(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシアの侵攻が続くウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は19日、フェイスブックの投稿で、南部オデッサ州のチョルノモルスク港から小麦を積んだ民間貨物船が黒海に出港したと明らかにした。

 ロイター通信などによると、ロシアの穀物輸出合意離脱後、ウクライナが設けた臨時回廊を通じて入港した貨物船が穀物を積んで出港するのは初めて。今回の輸送は、海路によるウクライナ産穀物の輸出の成否を占うことになりそうだ。

 ウクライナ当局は16日、民間貨物船2隻が臨時回廊を通ってチョルノモルスク港に入港したと発表していた。臨時回廊はNATO加盟国のルーマニアやブルガリアの沿岸を通る。

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