【カンボジア】最賃協議5回目、労使歩み寄りも合意せず[経済]

カンボジアで18日、縫製、履物、旅行用品産業に適用される2024年の法定最低賃金の設定に向けた、政府、労働者、雇用者による5回目の三者協議が行われた。労使ともに提示額を前回協議から修正して歩み寄ったが、合意には至らなかった。クメール・タイムズ(電子版)が18日伝えた。

5回目の協議では最低賃金案として、雇用者側が月額201.50米ドル(約2万9,750円)を提示。労働者側は、同204米ドルと同213米ドルの2案を提出した。前回協議では雇用者側は同201米ドル、労働者側は同215米ドルを提示していた。

労働省は、法定最低賃金を10月1~3日のプチュンバン(盂蘭盆)までに決定したい考えを示している。政府と労使で構成する国家最低賃金委員会(NCMW)の委員長を務めるヘン・スアー労働相は、今回の提示額が双方の最終案になると述べ、労使間の合意に向け再度話し合いの場を設け、それでも妥結に至らなかった場合、投票を実施する方針だと語った。次回協議は、28日に行われる予定だ。

23年の縫製、履物、旅行用品産業の最低賃金は月200米ドルとなっている。

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