【台湾】鴻華のEV車両、新北市路線バスで運用開始[運輸]

新北市政府交通局は18日、同市などを運行する路線バス運行会社の三重客運が、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業傘下の鴻華先進科技(フォックストロン)が開発した電気自動車(EV)タイプのバス「モデルT」の運用を開始すると発表した。同モデルが新北市で路線バスとして運用されるのは初めてだという。

交通局によると、19日からモデルT13台が、同市淡水区から板橋区間を運行する857線で使用される。857線は、三重区や八里区など新北市の7行政区を経由する路線で、毎月平均で約40万人に利用されているという。

新北市で運用されているEVバスはモデルT13台を合わせると177台。今年末までに35台が追加される見通しだという。交通局は、今後も事業者のEVバス購入を促進し、2030年には新北市で運行される路線バスの全面的な電動化に向けてまい進すると強調した。

鴻華先進科技の郭耀聡・総経理特助は今年7月末、23年のEVバスの出荷台数が100台を突破するとの見通しを示した。同社のEVバスは、このほか台北、台南、高雄、台東、金門などで採用されている。

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