【がんばれ!郷土力士】大の里、関取初黒星 大相撲秋場所

  ●遠藤7連勝、勝ち越し王手

 大相撲秋場所(両国国技館)10日目の19日、東十両14枚目の大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は一山本にはたき込まれ、関取として初めての黒星を喫した。西前頭10枚目の遠藤(追手風部屋)は東前頭13枚目の妙義龍を押し出して7連勝とし、勝ち越しに王手をかけた。

  ●1敗で並ばれ

 大の里は幕内経験者の一山本に喉輪で起こされ、右に回り込んだ相手に足を送れずはたきを食った。1敗で一山本と並び「負けたので切り替えていくだけ。エンジンをかけ直して集中を高めたい」と話した。新十両での初日からの連勝記録も最長タイで止まったが「記録を作りに来ている訳じゃない」と前を向いた。

 遠藤は頭で当たって突き、押し、妙義龍の引きに乗じて一気に押し出した。4年ぶりとなる7連勝とし、首位を2差で追う終盤戦へ「連勝はあまり気にしていない。しっかり力を入れていく」と意気込んだ。

 東前頭16枚目の輝(高田川部屋)は同9枚目の翠富士の肩透かしに屈して6敗目。「しっかりと自分らしい相撲を取らないといけない」と巻き返しを期した。

  ●欧勝海勝ち越し

 幕下では西11枚目の欧勝海(津幡町出身、鳴戸部屋)が東9枚目の琴手計を寄り切り、勝ち越し(4勝1敗)を決め「最高位に近づいた」と笑顔。西8枚目の深井(羽咋市出身、高砂部屋)は3勝目で勝ち越しに王手。西9枚目の羽出山を取り直しの一番で、踏み出しで勝利し、物言いがついた時は「終わったなと思った」と振り返った。

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