フェリックス2G1Aのバルセロナが2戦連続マニータの圧勝で白星発進! ポルトもシャフタールに快勝【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループH第1節、バルセロナvsロイヤル・アントワープが19日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、ホームのバルセロナが5-0で勝利した。

2シーズン連続CLグループステージ敗退の屈辱を味わったバルセロナが、3シーズンぶりの決勝トーナメント進出を期して臨んだ今季のCL初戦。開幕ドロー発進も以降は4連勝と本来の力を取り戻したチャビのチームは、直近のベティス戦をフェリックスとカンセロの初ゴールなどでマニータの圧勝を収めた。

昨季のベルギー王者にしてCL初出場のアントワープをホームで迎え撃った一戦では先発2人を変更。ロメウとフェラン・トーレスに代えてギュンドアン、ハフィーニャを起用する攻撃的な布陣で臨んだ。

立ち上がりはアントワープが前から圧力をかける姿勢を見せるが、時間の経過と共にバルセロナが押し込む形に落ち着く。

なかなかフィニッシュまで持ち込めないホームチームだったが、期待の新戦力がファーストチャンスを先制点に結びつける。11分、ボックス左でギュンドアンからパスを受けたフェリックスが鋭いカットインでDFアルデルヴァイレルトを揺さぶると、空けた股間を抜く見事なグラウンダーの右足シュートをニア下へ突き刺した。

フェリックスの公式戦2試合連続ゴールで早々にリードを手にしたバルセロナは完全に主導権を掌握。畳みかける攻めで一気に試合を決める。

まずは19分、フレンキー・デ・ヨングのスルーパスに反応したフェリックスがボックス左でタメを作って正確なクロスを供給。これにファーで反応したレヴァンドフスキが右足インサイドのダイレクトシュートをニアサイドへ流し込む。さらに、直後の22分にはバルデとハフィーニャで左サイドを崩すと、ハフィーニャのクロスが相手DFのオウンゴールを誘った。

この連続ゴールによって余裕の展開となったバルセロナは、ここからややゲームコントロールを優先した戦い方にシフト。前に出てきた相手を受け止めながらカウンターから追加点を目指す。前半終盤にかけてはアントワープがボックス付近で幾度か良いコンビネーションを見せたが、GKテア・シュテーゲンを脅かすまでには至らなかった。

迎えた後半も危なげなくゲームをコントロールするバルセロナは、前半に続いて立ち上がりにゴールを奪う。54分、波状攻撃からボックス内で混戦を作ると、最後はボックス左でバルデからボールを引き取ったガビが強烈なシュートを突き刺して嬉しいCL初ゴールとした。

これで勝利を確信したチャビ監督はデ・ヨングとガビを下げてロメウと共にフェルミン・ロペスをCLデビューさせる。ただ、攻撃の手を緩めないホームチームは66分、ハフィーニャの右クロスを大外に走り込んだフェリックスが頭で合わせ、2試合連続のマニータを達成。

その後は、ラミン・ヤマルをクラブ最年少デビューさせるなど各選手のプレータイムをコントロールしながら試合をクローズさせにいく。その注目のヤマルは幾度か訪れた決定機を決め切れなかったものの、チームはアントワープに反撃を許さず。

公式戦2試合連続のマニータの圧勝を収めたバルセロナが、グループ本命に相応しい快勝スタートを飾った。

また、同日に行われたグループH第1節のもう1試合、シャフタール・ドネツクvsポルトは、アウェイのポルトが1-3で勝利した。

ウクライナ情勢の影響でドイツのハンブルクでの開催となった実力者同士の一戦は、前半に大きくスコアが動いた。

開始8分にガレーノのゴールでポルトが先制に成功するも、シャフタールも5分後にケルシーのゴールで追いつく。

だが、ここから一気に攻撃のギアを上げたアウェイチームは、15分に再びガレーノ、29分にはガレーノの正確な左クロスを主砲タレミがダイレクトシュートで合わせて一気に突き放した。

後半は一転してチャンスの少ないクローズな展開となったが、持ち味の堅守で2点のリードを守り切ったポルトが白星発進となった。

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