アーセナル、トロサールの今季初弾で苦手グディソン攻略! 週明けのPSV戦&NLダービーに弾み【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第5節、エバートンvsアーセナルが17日にグディソン・パークで行われ、アウェイのアーセナルが0-1で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は80分からプレーした。

開幕5連勝のマンチェスター・シティを追走するアーセナルは、開幕4戦未勝利で下位に沈むエバートンとのアウェイゲームに臨んだ。前述のマンチェスター・ユナイテッド戦を後半アディショナルタイムの2ゴールによって劇的な形で制したアルテタのチーム。

次節にノースロンドン・ダービー、週明けに久々のチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でPSV戦を控える中、この一戦では先発2人を変更。守護神のラムズデールをベンチに置き、新加入のGKラヤをデビューさせたほか、ハヴァーツに代えてファビオ・ヴィエイラを起用した。

近年、苦手とするグディソン攻略へ勢いを持って入ったアーセナル。普段通りにボールを握りつつ、守備時も果敢なハイプレスでエバートンに圧力をかけていく。

序盤は決定機に至らないものの、相手に攻撃のターンを与えることなく攻め続けるアウェイチーム。すると、19分にはガブリエウの縦パスを中盤に下りたエンケティアがマイナスに落とし、ファビオ・ヴィエイラのスルーパスに抜け出したマルティネッリが冷静にGKとの一対一を制す。

だが、エバートンのディフェンスラインのアピール通り、VARのレビューの結果、エンケティアの戻りオフサイドを取られてゴールは取り消しに。さらに、このプレーで左足の筋肉系のトラブルに見舞われたマルティネッリがプレー続行不可能となり、24分にトロサールのスクランブル投入を余儀なくされた。

一連の流れでややゲームの風向きが変わり、ここからエバートンもドゥクレ、ベトらを起点にカウンターで引っくり返す場面を創出。だが、ゲイエらのミドルシュートやクロスはGKラヤに余裕を持って対応される。

その後、前半終盤にかけては再びアーセナルがハーフコートゲームに近い形で押し込んでいく。自陣深くにコンパクトな守備ブロックを築く相手に対して、細かい足元のパスの出し入れや3列目からの飛び出しと揺さぶりをかけるが、決定機まであと一歩という状況で足踏みしたままハーフタイムを迎えることになった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半、前半同様に勢いを持って入ったアウェイチームはいきなり決定機を創出。左右に素早く揺さぶる攻撃からボックス右でライスのパスを受けたウーデゴールが左足を振るが、これはGKピックフォードの好守に阻まれた。

開始早々のゴールチャンスを逸したアーセナルは前半に比べてやや攻撃をテンポアップしたが、外回りの攻撃を強いられて再三のクロスやセットプレーはことごとく青い壁に撥ね返される。そのため、ゴールを奪うために変化を求めたスペイン人指揮官はエンケティアを下げてガブリエウ・ジェズスを66分に投入した。

すると、直後の69分には右CKのショートコーナーから右サイドで細かく繋ぐと、ウーデゴールのスルーパスに反応したサカがボックス右でプルバック。これをトロサールが左足ダイレクトで合わせると、左ポストの内側を叩いたシュートがゴールネットに吸い込まれた。

トロサールの今季初ゴールで待望の先制点を挙げたアーセナルは、相手の出方を窺いながらゲームをコントロール。前がかってきた相手の背後をカウンターで狙っていく。77分にはハーフウェイライン付近でのボール奪取からトロサールのスルーパスに抜け出したウーデゴールに決定機も、ボックス内でのシュートはGKピックフォードに阻まれる。さらに、こぼれを回収したファビオ・ヴィエイラがすかさず足を振っていくが、今度はDFミコレンコの見事なブロックに阻まれる。

追加点を奪うチャンスを逸したアウェイチームは80分にジンチェンコとファビオ・ヴィエイラを下げて冨安、ハヴァーツを同時投入。より守備的な選手の投入で1-0での逃げ切りも視野に入れ始める。

その後、エバートンのパワープレーを冷静に撥ね返し続けたアーセナルが、1-0のまま試合をクローズ。苦手グディソンで2017年以来の勝利を手にしたアーセナルが、週明けのPSV戦、ノースロンドン・ダービーに向けて弾みを付ける2連勝を収めた。

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