県高校新人大会 アーチェリー 個人戦は大分東明の芦刈隼人、林咲良が優勝 【大分県】

アーチェリーの県高校新人大会が16日、大洲運動公園アーチェリー場であった。個人戦男子は芦刈隼人(大分東明2年)、同女子は林咲良(同)が優勝した。団体戦は男女ともに参加校が1校のみであったため、大分東明が地元開催となる九州新人大会に出場する。

女子個人戦の予選を4位で通過した林は、決勝トーナメント2回戦で予選1位の石井美羽(大分東明1年)に勝利し、勢いそのままに優勝した。初めての優勝にうれしさがあふれる。高校から競技を始めたが、思うように結果が出ない間もコツコツと練習してきた。佐藤俊太監督は「不器用だが一生懸命に練習していた」と林の努力を認める。猛暑で集中力が途切れる選手が多くいた中、最後まで感覚を研ぎ澄ませた。「九州新人では自己ベスト(557点)を超えたい」と語った。

個人女子で優勝した林咲良

男子個人で優勝した芦刈は、予選をトップで突破し、決勝トーナメントも危なげなく勝ち上がった。芦刈は「緊張は必ずするので、その中で自分の気持ちをコントロールできるかを考えていた。黄色(的の真ん中)に入ったら自分を褒め、気持ちをいい方向に持っていけた」と勝因を語った。

今夏の全国高校総体の個人戦では5位入賞し、鹿児島国体にも出場する。高校から競技を始めたが、「体幹が強く、軸がブレない。外部コーチの指導を理解し、柔軟に自分のフォームを微調整できる力があった」(佐藤監督)。2年生になってから飛躍的に記録が伸び、全国レベルまで急成長を遂げた。自己ベストが633点の芦刈は「590点から600点をコンスタントに出せるようになりたい」と好不調の波をなくすことに力点を置く。九州新人はレベルが拮抗(きっこう)しており、「誰が勝ってもおかしくない。だからこそ安定した記録を残し、結果につなげたい」と、さらなる高みへ決意を語った。

個人男子で優勝した芦刈隼人

(柚野真也)

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