尾花沢市の徳良湖畔のソバ畑で19日、「原種最上早生」の豊作祈願祭が開かれ、関係者約20人が新そばシーズンの活況を祈願した。
「おくのほそ道尾花沢そば街道ゆう遊三味会」(高橋晃治会長)が約10ヘクタールの畑で栽培。丘陵にある畑には、爽やかな印象を与える白い花が一面に広がっている。今後収穫期を迎え、同会加盟店は10月15日から新そばを提供する。同日には新そばまつりを市内で開く。
ソバ畑には松尾芭蕉が詠んだ「蕎麦(そば)はまだ花でもてなす山路かな」の句碑が立ち、巫女(みこ)が優雅な舞を披露した。高橋会長は「酷暑の中でいいソバを育ててくれた生産者の気持ちに応え、加盟店もうまいそばの提供に力を注ぎたい」と力を込め、そば好きの笑顔を思い描いた。