23年のアジア成長率4.7% ADB、内需と観光寄与

 【マニラ共同】アジア開発銀行(ADB)は20日、日本など一部先進国を除くアジア太平洋地域の2023年の経済成長率が4.7%になる見通しだと発表した。前回7月予想から0.1ポイント下方修正した。域外の需要減退が電子機器など輸出主導型産業の重しとなったが、堅調な内需や観光の回復が寄与し、世界全体の見通しに比べ高い成長を維持すると分析した。

 インフレの沈静化で金融緩和政策の余地があることも好材料として挙げた。24年は7月予想を0.1ポイント上方修正し4.8%と見込んだ。

 地域別の23年成長率見通しは東アジアが4.4%、南アジアが5.4%、東南アジアが4.6%。

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