長崎空港の上海、香港線 10月末にも一部再開の見通し

 長崎県は19日、2020年度末から運休している長崎空港の国際定期航空路線(上海、香港の2路線)を、早ければ10月30日から一部再開する見通しだと明らかにした。
 19日から始まった県議会一般質問で山口初實議員(改革21)に対し、文化観光国際部の伊達良弘政策監が答えた。
 同空港の国際線は、新型コロナウイルスの感染拡大による水際対策強化のため、週2往復の中国東方航空の上海線は20年2月、3往復の格安航空会社(LCC)、香港エクスプレスの香港線は同3月から運休したままとなっている。
 同部によると、コロナの影響などで、保安検査や航空機誘導などのグランドハンドリングの人員が不足している。しかし、一部の定期便であれば受け入れできる見通しが立ったため、県は航空会社と調整を始めていた。路線や便数、時期は協議中だが、早ければ来月30日に再開する。
 伊達政策監は「受け入れ態勢を整え、早期の再開を目指す」と答弁した。
 一方、県は16年から運航していた韓国のLCC、エアソウルのソウル線は、19年3月に路線の収支赤字によって運休しており、事実上の撤退となっているとした。

© 株式会社長崎新聞社