カナダ、インドと対立激化望まず シーク教徒殺害事件巡り

カナダのトルドー首相(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】カナダのトルドー首相は19日、カナダ国籍のシーク教徒殺害事件を巡り、関与が指摘されるインド政府との対立激化は望まないと記者団に説明した。「挑発するつもりも、激化させるつもりもない」と述べた。AP通信が伝えた。

 トルドー氏は「インド政府と協力して全てを明らかにしたい。事案を最大限真剣に受け取ってほしい」と求めた。

 カナダ政府は18日、6月に同国西部でカナダ国籍のシーク教徒の男性が殺害された事件にインド政府が関与した可能性があると公表。カナダ駐在のインドの外交官追放を発表すると、インド側も19日、カナダの外交官追放を発表し、関係は冷え込んでいる。

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