フェアウェイの天然芝、何に使う? 神戸市が今春閉鎖のゴルフ場から切り分け、無料で配布

無料配布する西神戸ゴルフ場跡地の天然芝の一部=神戸市役所

 神戸市は、今春に閉鎖した西神戸ゴルフ場(西区押部谷町木見)跡地に残されている天然芝を無料配布する。市民と市内の法人が対象で、担当者は「広く有効活用してもらえれば廃棄のコストも抑えられるのでぜひ」と呼びかけている。

 同ゴルフ場は1985年に市有地に開設。管理する市の外郭団体「神戸住環境整備公社」の委託を受けた民間会社が運営してきた。市は2021年、産業団地に転用する方針を決め、今年3月に閉鎖した。

 配布するのは、フェアウェイに敷かれたティフトン芝。約1万平方メートル分を用意し、0.8平方メートル(幅40センチ、長さ2メートル、重さ約10キロ)のサイズに切り分けてロール状で受け渡す。しあわせの村(北区)やメリケンパーク(中央区)の芝生広場などにも活用してきた。市によると、芝生をホームセンターで購入する場合は1平方メートルで400~500円程度かかるという。

 申込期間は市民向けが25日から、法人向けには10月1日からで同6日まで。市のホームページから申し込む。受け取る数量に制限はなく、10月中旬以降に同ゴルフ場跡地のクラブハウス前駐車場で配る。配布決定後のキャンセル、返却は受け付けず、転売は不可。市外向けには来年3月ごろに配布を予定している。 (金 旻革)

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