ボイコット表明のスペイン女子代表選手たちが活動に集合、処分の可能性拭えず渋々…バロンドール連覇のプテジャス「最悪」

[写真:Getty Images]

代表招集のボイコットを表明していたスペイン女子代表選手たちが、チームに合流した。

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事に優勝を果たしたスペイン女子代表。しかし、メダル授与のセレモニーでルイス・ルビアレス前会長がFWジェニファー・エルモソの唇にキスをするという驚きの行動をとった。

しかし、これが後に合意ではないことをエルモソが訴えると、世界中から大きな批判が。ルビアレス前会長は一度は謝罪のメッセージを出したものの、「合意の上だった」と主張。「辞任する気はない」と宣言したことで、更なる批判を浴びることとなった。

国際サッカー連盟(FIFA)は暫定的な資格停止処分を下すと、エルモソはスペイン検察の力を借りて告訴することに。ルビアレス前会長は、これを受けて辞任を表明していた。

この事件をきっかけに、スペイン女子代表選手は代表招集に応じないという合同声明を発表。15日にメンバー発表を控えていた中、直前でも39名が改めて声明を発表してメンバー発表が延期に。18日に発表されたメンバーは、そのうちの20名が含まれており、大きな驚きを与えていた。

ボイコットを続けることを主張した選手たちだったが、19日にマドリードのホテルに集合。マドリードでプレーする6名が集合し、レアル・マドリーのGKミサ・ロドリゲス、DFオルガ・カルモナ、DFオイハネ・エルナンデス、MFテレ・アベジェイラ、アトレティコ・マドリーのFWエバ・ナバーロが集合。15日のボイコットの声明には参加していなかったFWアテネア・デル・カスティージョも集まった。

その後、他の地域の選手たちも集合。バルセロナの選手たちは飛行機の問題で2時間以上遅れて到着。女子バロンドール連覇のMFアレクシア・プテジャスは「そうね…最悪だわ」とコメント。同じバルセロナのマピ・レオンは、「私たちは強制的に来ているのに、安全な場所に来るのかどうかについて、長くしっかりと話し合わなければならない」と語り、「私たちは来ることを余儀なくされた。しかし、もし彼らが私たちを制裁したいのなら、私たちは来なければならない」と、招集に応じない場合の補償がないことから来るしかなかったと語った。

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