ラツィオGKプロヴェデルが後半ATに衝撃ヘディング弾…過去にCLで“同じ時間&状況”のGKゴールが生まれていた!

写真:ラツィオGKプロヴェデル以外にも、土壇場のゴールでチームを救ったGKがいた…?

現地時間9月19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第1節で、ラツィオとアトレティコ・マドリードが対戦。ラツィオのイタリア代表GKイーヴァン・プロヴェデルが後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決め、試合は1-1で終了した。

日本代表MF鎌田大地が先発出場した同試合、ラツィオは前半29分に被弾してアトレティコ・マドリードに先制を許す。その後は5バックの相手をなかなか崩すことができず、後半アディショナルタイムまで1点ビハインドの状態が続いた。

だが、90+5分に劇的なドラマが生まれる。一度左コーナーキックが防がれた後、元スペイン代表MFルイス・アルベルトがゴール前に高精度のクロスを供給すると、攻撃参加していたプロヴェデルが強烈なヘディング弾を突き刺した。守護神の衝撃弾によって土壇場で試合を振り出しに戻したラツィオは、1-1で勝ち点1を拾っている。

イタリアのスポーツ専門誌『トゥット・スポルト』によると、プロヴェデルの前にCLで得点を挙げたGKは、元ナイジェリア代表のヴィンセント・エニェアマ氏。同氏は、2010年9月29日に行われたハポエル・テルアビブ(イスラエル)vsリヨン戦に先発すると、PKを決めてハポエル・テルアビブに1点をもたらした(試合はリヨンが3-1で勝利)。

また、PKでのゴールを除くと、直近のGKによる得点はトルコ代表GKシナン・ボラトによるもの(当時ベルギーのスタンダール・リエージュ所属)。ボラトは2009年12月9日に行われたAZ(オランダ)戦の90+5分、フリーキックを頭で押し込んでいる。ゴールを決めた時間、そして自身のゴールによって試合を1-1の引き分けに持ち込んだ点はプロヴェデルとまったく同じである。さらに、ボラトは当時、CLの歴史上流れの中からゴールを奪った初のGKとしても大きな注目を集めている。

なお、プロヴェデルは試合後に自身のゴールについて「(イタリア代表FWチーロ・)インモービレを研究した」と、冗談交じりで語っている。

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