都議会第3回定例会が開会 知事所信表明で脱炭素化や女性の社会進出に意気込み

9月19日から今年3回目となる都議会定例会が始まりました。小池知事は所信表明で、脱炭素化や女性の社会進出に向けより積極的に取り組む姿勢を示しました。

19日から始まった都議会の定例会。小池知事は脱炭素社会に向け、より積極的に取り組む姿勢を示しました。

知事:「次世代の航空燃料として注目が集まるSAFは、原料となる使用済み食用油の回収プロジェクトを開始し、日本初となる国際大規模製造に向けた供給網の構築を後押しします」

持続可能な航空燃料「SAF」はバイオマスや使用済の食用油から作られるもので、東京都では8月から大手スーパーマーケットなどと連携し、原料となる油を回収する取り組みを進めています。また、小池知事は女性の社会進出がライフプランを狭めることになってはいけないと訴え、支援に向けた思いを訴えました。

知事:「女性たちの自分らしく行きたいという願いを応援するため、卵子凍結に係る費用の支援を来月から開始します」

都では将来妊娠を考えている18才から39才までの女性の卵子凍結について、最大30万円の助成をするということです。

それでは9月19日から本格的に始まった都議会について、都庁キャップの椿原記者に注目の政策や今後の見通しについて伝えてもらいます。

知事の所信表明では、出産支援から日本経済の活性化まで様々な分野で政策を進めていく方針を打ち出しました。卵子凍結にかかる費用の助成や、次世代航空燃料の製造を本格化していく考えを示したほか、青少年のトラブル防止に向け新宿歌舞伎町に集まる通称「トー横キッズ」について新宿区長と視察したことを述べ、今後区と連携して対応していく考えを示しました。また日本経済全体の活性化も首都・東京の役割だとして、風評に苦しむ福島県と連携し水産業を応援するキャンペーンなどを始めることで、日本の食を世界に発信することを訴えました。

一方、いま都が抱える大きな懸念については今後の都議会でも注目です。反対運動も起こっている神宮外苑の再開発や看護師による患者への暴行が明らかとなった滝山病院の問題などは、すでに始まっている委員会でも議論となっています。来週の知事への質問でも議題にあがる可能性が高く、これまで繰り返してきた答弁からどのように進展があるのか注目されます。

© TOKYO MX