慰安婦団体前代表に有罪 韓国高裁、一審より重い刑

韓国・ソウル高裁に入る国会議員の尹美香被告(中央)=20日(共同)

 【ソウル共同】旧日本軍の元従軍慰安婦への寄付金を私的に流用したとして業務上横領罪などに問われた「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」前代表の韓国国会議員、尹美香被告の控訴審で、ソウル高裁は20日、一審より重い刑となる懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

 今年2月の一審判決は起訴内容の大半が無罪で、残りも罰金刑だった。検察側と弁護側の双方が控訴していた。一審よりも多くの起訴内容が有罪となり、尹被告や団体に対する韓国内の見方が厳しくなりそうだ。

 尹氏は判決後、記者団に「最高裁へ上告し無罪を立証する」と述べた。

© 一般社団法人共同通信社