神戸市が、ラーメンチェーン店「神戸の中華そば もっこす」を運営する「もっこすフーズ」(同市灘区)に対し、製造工場で食品衛生管理に不備があったとして、食品衛生法に基づく行政指導を行っていたことが分かった。同社は19日、ホームページに「保健所の指導を受けるに至ったことを深刻に受け止めています」と謝罪を掲載した。
市によると、3月に「工場と複数の店舗が不衛生だ」と外部から通報があり、灘区の製造工場に立ち入り検査を2回実施。食材が入った容器が床に直接置かれ、防虫用の網戸が設置されていないなどの問題点を確認したという。
2021年に義務化された食品衛生管理基準の国際基準HACCP(ハサップ)も導入しておらず、市は7項目にわたって改善を求めた。
市は今月、同市中央区の店舗で改善状況を確認する調査を行い、他の店舗でも衛生管理の監視を続けている。現時点で健康被害の報告はないという。