駅弁で食中毒の疑い 静岡県内では85人がおう吐や下痢などの体調不良 今後増える可能性も

青森県八戸市の弁当製造会社「吉田屋」の弁当を食べた人に食中毒とみられる症状が全国で相次いで確認されている問題で、静岡県内では少なくとも85人がおう吐や下痢などの体調不良を起こしていることが分かりました。

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静岡県によりますと、吉田屋が製造し、県内で流通していた弁当は「海女のうに弁当」「こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当」「極うにかにいくら弁当」です。

静岡県内では9月16日に「杏林堂薬局」や「フードマーケットマム」などでこれらの弁当が販売されていて、これまでに対象の弁当を食べた85人が下痢やおう吐などの体調不良を起こしているということです。

<静岡県衛生課の担当者>
「数時間以内に発症している方が多いです。入院された方が1名いるが、そのほか症状がある方も快方に向かっています」

県は、原因については調査中としていますが食中毒の疑いがあるとみていて、今後、その数はさらに増える可能性があるとしています。

「吉田屋」の弁当を食べ、体調不良などを訴える人は全国で相次いでいて、八戸市の集計では少なくとも1都23県の295人にのぼっています。

静岡県は、該当する弁当を購入した人に対し、弁当が手元にある場合、賞味期限は切れていますが食べないよう呼びかけています。また、すでに食べて体調不良を起こした人には、最寄りの保健所に相談してほしいとしています。

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