【袴田さん再審】証人尋問を地裁に請求へ 弁護団の方針明らかに(静岡県)

袴田巌さんの再審=裁判のやり直しをめぐり、弁護団は静岡地裁に証人尋問を請求する方針を明らかにしました。

1966年、旧清水市で、みそ製造会社の一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん。2023年3月、東京高裁は、犯行着衣とされている「5点の衣類」について「1年以上味噌に漬かった衣類に赤みは残らない」とする弁護側の主張を認め、再審が確定しました。

現在は、再審のスケジュールなどを話し合う協議が裁判所・弁護団・検察の三者で進められていて、検察側は、新たに「5点の衣類」に関する法医学者7人の共同鑑定書を新証拠として用意し「赤みが残る可能性がある」と主張しています。これに対し、弁護団は、法医学者の意見書を新証拠として新たに提出し、再審で法医学者の証人尋問を請求する方針を固めたことが新たにわかりました。次回の三者協議は9月27日に行われる予定で、初公判の日程などについて話し合われるとみられています。

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