静岡1区選出 上川陽子外相“外交デビュー” 米・ニューヨークで各国外相と会談

静岡1区選出、上川陽子外務大臣が外交デビューしました。国連総会が開かれているニューヨークで、各国の外務大臣などと会談に臨んでいます。

9月19日午前、岸田首相は国連総会に出席するためアメリカ・ニューヨークへ出発しました。

(岸田首相)

「複合的な危機が重なっている国際社会において、対立分断でなく、協調する国際社会を作っていかなければならない」

岸田首相は国連総会の一般討論演説でスピーチするほか、ウクライナ情勢がテーマとなる安全保障理事会にも出席する予定です。

これに先立ち、ニューヨークに入っている上川陽子外相は精力的に外交スケジュールをこなしています。

日米外相会談の冒頭、上川外相はアメリカのブリンケン国務長官に…

(上川外相

「日米関係が直面する課題について率直に話をしたい」

こう呼びかけるとブリンケン国務長官は「日米関係がこれほど強固だったことはない」と答えました。

2人は日米同盟をさらなる高みに引き上げるため、連携することで一致、安全保障や経済分野で協力することも確認しました。

また、国際原子力機関「IAEA」のラファエル・グロッシ事務局長とも会談し、東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出をめぐり日本とIAEAの協力文書に署名しました。

(上川外相)

「科学的根拠に基づき国内外に安全性を説明していく」

流暢な英語で、このように述べるとグロッシ事務局長は「IAEAは海洋放出後も日本を支援していく」と答えました。

この後、上川外相は先進7か国(G7)外相会合に議長役として参加し、ロシアのウクライナ侵略への毅然とした対応などについてG7の連携を確認したほか、11月7日と8日に東京でG7外相会合が開かれることが決まりました。

(上川外相)

「今回のG7外相会合は私にとりましてG7のコミニティーに初めて参加する機会となりました。各国の外相からは非常に温かく受け入れていただきました。互いにファーストネームで呼び合うなど、個人的な関係も築くことができたと考えています、今後こうした関係を継続、強化していくことが重要であります」

20日以降も、各国の外務大臣などとの会談が予定されていて引き続き、信頼関係を築けるようにしていきたいと意欲を見せていました。

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