【まさかの未契約!!】シフィオンテクに全仏オープン優勝をもたらした使用ラケットはプリンス「TOUR」

女子テニス界に現れた

超新星シフィオンテク!

ノーシードからの優勝(しかもキャリア初優勝!)という快挙を成し遂げたイガ・シフィオンテク(ポーランド)。新たなスターの誕生は、女子テニス界にとって、大きな出来事となった。

まさに超新星現る! という感じだが、一昨年2018年のウィンブルドンJr.では優勝(同年全仏Jr.ではダブルスで優勝)、ユースオリンピックでも金メダルを獲得しているのだから、それだけの資質はあったわけだ。とはいえ、1セットも落とさずに優勝を果たすとは、見事としか言いようがない。

見ていた方はわかると思うが、やはりその武器は、フォアハンドだろう。コンパクトなセットアップ、クイックなローテーションでキレのあるボールを放つフォアハンドは、決勝でも幾度となくエースを奪っていた。

その彼女が愛用するラケットは、プリンス「ツアー100(290g)<TOUR 100(290g)>」と言われる。

一部、東欧メディアで“同社と契約している”と報じられたが、本人が会見で「私は契約しないで使っている」と語っているので、誤報のようだ。ステンシルが入ってない選手が、グランドスラムシングルスで優勝、かつてそんなことはあったのだろうか!?

シフィオンテクは、同じく会見で同ラケットについても触れていて「プリンスのラケットで長いことプレーしていて、他のラケットを試す時間もなかった。他の選手より軽いかどうかわからない。重いボールが打てることもわかっている。今使っているラケットに慣れたところだけど、(来年に向けて)プレシーズンで違うラケットをテストするかもしれない。ただ、大変になるかもね。このラケットで5年ほどプレーしているから」と語っている。

ちなみに上記の通り、自身のInstagramでは、ラケットを写した投稿もある(高校卒業に向けての最後の数学テストの前の練習というところが、なんともティーンエイジャーらしい・笑)

彼女が使用しているラケットは、(日本では)2代目となる「TOUR」。

同モデルは、プリンスだけが使用可能な超高性能素材「テキストリーム×トワロン(TeXtreme×Twaron)」を採用したもので、軽くてもパワーが出るのが特徴のボックス形状のラケットだ。

ちなみに、3代目となる「TOUR」シリーズは、日本では発売となったばかり。ATS(アンチトルクシステム)と呼ばれる新システムを採用しており、さらに性能が高まったと言われるものなので、気になる方はぜひチェックされたし。

今大会は欠場となった22歳(10月16日で23歳となる)の大坂なおみ(日清食品)がUSオープン優勝、その前、全豪オープンは21歳のソフィア・ケニン(アメリカ)が優勝。そして、全仏優勝のシフィオンテクは19歳。一気に新時代が到来した感のある女子テニス界から、ますます目が離せない。

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