「橋名板」盗難止まらず…その背景に“価格の高騰”か? (静岡県)

橋のたもとなどで見かける橋の名前が書かれた金属製の板橋名板が、静岡・藤枝市内で盗まれていることがわかりました。相次ぐ橋名板の盗難。それにはある理由がありました。

9月20日、盗難被害が明らかになったのは、藤枝市青木の青木川に架かる「神楽田橋」の橋名板4枚約22万円相当です。近くに住むevery.しずおかコメンテーターの津川祥吾さんは、20日 朝6時半ごろ散歩中に現場を訪れていました。

(every.しずおかコメンテーター 津川 祥吾さん)

「いつもある『神楽田橋』という名前の板がないと気づいて、自治会長に連絡して警察に通報していただいた、まさかこの辺で、そんなことがあるのかと思った、子どもたちもよく通る場所なので、気持ち悪いなと思う」

藤枝市内では、橋名板が盗まれる被害が相次いでいて、先週末に、市が管理する約110の橋の橋名板を緊急点検したばかりでした。

(藤枝市道路課 田中 健一 主任主査)

「先週金曜日に自分が点検したばかり、かなりショックを感じている、4枚盗難にあうと、(被害総額は)20万から22万円くらい、市民の税金で取り付けられたものが盗難にあっている、やめてもらいたいという気持ちと、早く犯人が捕まってほしい」

なぜ、いま橋名板の盗難被害が相次いでいるのでしょうか。静岡市駿河区にある銅やアルミなどの金属を扱う卸売り業者。こちらでは、盗難品の受け入れを防ぐため対策をとっているといいます。

(坂部商事 瓜田 直広 工場長)

「一概に全部が全部、盗難品と確認できないので、お客さんの個人情報を確認して買い取りをしている」

なぜ橋名板が狙われるのか。そこには金属価格のある変化が。

(坂部商事 瓜田 直広 工場長)

「(金属価格が)数年前からほぼ倍ぐらい上がってる、そのあたりから盗難が頻発したかなと思う」

価格の高騰が続く銅をリサイクルする現場に案内してもらうと。

(坂部商事 瓜田 直広 工場長)

「パレットにのっているもので数百万になる、車を買えるのではないかなというぐらい、橋名板は厚みがあり重量が出るので、恐らく狙っているのかなと思う、10キロ~20キロぐらいあるのかなと」「(橋名板は)金属でいうと、砲金(ブロンズ)というものになる、銅とスズが混ざっているので、単価も結構高い、ボルトが付いていると思うので、バールとかですぐ外せると思う」

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